石工川六作品シリーズ

 

 

幕末の因幡国気多郡を中心に優れた石造作品を制作した石工・川六(かわろく)は、因幡国気多郡北河原村の住民(現在鳥取市青谷町北河原)で尾崎六郎兵衛といい、作品の署名を“川六”としたものが多い。生年は不明であるが、没年は「北河原中興寺過去帳」によると明治維新直前の元治2年(1865年)12月11日で、戒名は「鑿巌良巧信士」となっており、名石工であったことがしのばれる。

 

 

川六の作品の種類と分布

川六が制作した物件すなわち作品の種類は、少なくとも約40件10種類余である。制作年代は天保2年(1831年)から元治元年(1864年)までの33年間におよぶ。その分布は、気多郡(旧気高郡、現鳥取市西部地域)を中心に東は高草郡上原(現鳥取市上原)から西は河村郡泊村(現東伯郡湯梨浜町)におよんでいる。川六が西因幡を中心に活動した人物であることが判明する。

川六の作品を大別してみると次の通りである

(a)常夜灯(灯籠を含む) (b)狛犬 (c)地蔵尊 (d)手水鉢 (e)鳥居 (f)石垣 (g)句碑 (h)題目塔 (i)顕彰碑 (j)石段・墓碑・その他

使用している石材は、すべて地元産の無斑晶安山岩を主としており、仕上がりは青灰色の落ち着いた色彩を持つものである。川六は地元の石材を活かした石工である。
上記文章出典は「川六ファンクラブ」資料より

当コンテンツの制作にあたり、川六ファンクラブ様にはその他作品写真、データ等多岐にわたりご提供・協力いただいています。あらためて感謝申し上げます。
狛犬作品については“あ像”“うん像”各1点として数えています。
掲載の川六作品はすべて防犯登録済みです。

 

 

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